関西電力医学研究所 臨床教育・研修センター センター長
関西電力病院 副院長
関西電力病院 レジデント部 部長
講座のスタッフは、大学関連施設としての学生の卒前教育、臨床研修指定病院としての卒後臨床研修、各診療分野においては専門医訓練施設としての後期研修医(専攻医)の指導にも関わっており、優れた医療者を養成する一貫性のある教育研究にも取り組んでいる。具体的テーマとして、
(1)他職種連携チーム医療による教育プログラムの開発に関する研究
(2)新医師臨床研修制度下における卒前教育プログラムに関する研究
(3)新医師臨床研修制度下における初期研修終了後のキャリアパス形成における実態調査及び研究
近年、医療の安全性と確実性が厳密に問われ求められる時代となった。一方、外科手術分野においては、鏡視下手術、血管内手術など一見、低侵襲的手術が脚光を浴びてきた。反面、それらの手技は高度な専門性と熟練した技術が要求される。
当講座では、主に脳神経外科、外科、整形外科を志願する後期研修医または専門医取得後においても手術執刀経験の少ない医師に対する効率的で安全な手術手技を訓練・習得できるシステムの研究を行う。具体的テーマとして、
(1)脳神経外科手術における擬似脳及び頭頚部人工血管モデルを用いた練習プログラムの開発に関する研究
(2)脳血管内治療におけるシミュレーターの開発
(3)動物を用いた血管フローモデルの作成と生体シミュレーターを用いた訓練プログラムの開発に関する研究
(4)3Dプリンターを用いた術前臓器モデル作成(肺/肝/脳/脊椎・脊髄などの領域)と術前シミュレーターとしての開発に関する研究
過疎地中核病院においては、特に平成16年度の新医師臨床研修開始以来、大学医局派遣医師の激減により、地域医療おいては適切な医師の配置が極めて困難となった。過疎地中核病院においても、地域医療の充実のためには日本専門医評価機構の言う基本科目分野の最低限の充実は大きな課題である。そこで、地域医療再生の方策についてハード/ソフト両面から支援的医療連携システムの構築についての研究と限られた診療科での実証実験を行っている。具体的には、
(1)地域自治体病院への脳神経外科1人常勤派遣体制の確立と効用の研究
(2)インターネットを用いた遠隔地病院に対する脳卒中医療支援システムの開発
著者 | 論文 |
Keiichi Yamada;Yasuhiro Fujimoto | Efficacy of cilostazol for intracranial arterial stenosis evaluated by digital subtraction angiography/magnetic resonance angiography : Adv Ther Vol. 28(10 ) ;866-878, 2011 |
Fujimoto Y; Ikeda H; Kato A. Pediatric | Sinus pericranii:Neuroradiologic Findings and Clinical Manegiment Higuchi M : Neurosurg Vol. 27; 325-328, 1997 |
センター長 | 藤本 康裕 |
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