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2019.10.25

保健指導における「食べる順番」に重点をおいた食事指導の有効性を証明

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【ポイント】

*「食べる順番」に重点をおいた食事指導は、従来の食事指導に比して、減量効果が有意に大きかった。
*「食べる順番」に重点をおいた食事指導では、食事に関する行動計画の遵守率は従来の食事指導と遜色なく、継続して実践可能と考えられた。
*「栄養バランス」に重点をおいた食事指導も、従来の食事指導に比して、減量効果が大きい傾向にあったが、統計学的な有意差にいたらなかった。
*「栄養バランス」に重点をおいた食事指導では、従来の食事指導や「食べる順番」に重点をおいた食事指導に比して、食事に関する行動計画の遵守率が有意に低く、継続して実践に課題が残った。

【概要】

関西電力医学研究所 所長/関西電力病院 総長 清野 裕、同研究所 副所長/岐阜大学大学院医学系研究科教授 矢部 大介らの研究グループは、株式会社関西メディカルネット、花王株式会社他との共同研究により、健診結果から糖尿病発症のリスクが高く、生活習慣改善に向けた保健指導(特定保健指導「積極的支援レベル」)が必要とされる人を対象に、「食べる順番」に重点をおいた食事指導(注 1)、「栄養バランス」に重点をおいた食事指導(注2)の有効性や遵守率をランダム化比較試験によって検証しました。その結果、保健指導において「食べる順番」に重点をおいた食事指導が、継続して実践可能かつ減量効果に優れた指導であることを明らかにしました。
本研究成果は、2019 年 10 月 19 日、国際学術雑誌「Journal of Diabetes and Its Complications」(オンライン版)で公開されました。

 

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